[墜落点] : 明星
[墜落点] : 遥か空、遥か宙
[墜落点] : 光と、声と、願いに引かれた"星"が墜ちた
[墜落点] : それは君臨、或いは墜落
[墜落点] : 偶然やもしれないし、それは必然的かもしれない
[墜落点] : しかし、一つ言えるのは
[墜落点] : そこに"女王"が座り
[墜落点] : そこは玉座となった
[墜落点] "女王" : 女王に国は無し、女王に民は無し
[墜落点] "女王" : あるのは支配ですらなく、制圧でもなく、壊滅だけだ
[墜落点] "女王" :
[墜落点] "女王" : ─女王種、墜落─
[墜落点] "女王" :
[墜落点] : …ストーリテラーは呟く、年が三度巡る頃
[墜落点] : "滅ぼせ"と、王を望んだのならば
[墜落点] : 君が彼女を受け入れたのならば、ストーリテラー達は
[墜落点] : 喜んで王を墜とすだろう
[墜落点] :
[墜落点] : ─副王種、失墜─
[墜落点] : ─副王種、失墜─
[墜落点] : ─副王種、失墜─
[墜落点] : …
[墜落点] :
[墜落点] "女王" : 女王はそこに鎮座している
[墜落点] "女王" : 無数の砲を
[墜落点] 強襲種 : 無数の護衛を
[墜落点] メカノイド : 無数の雑兵までも連れて
[墜落点] "女王" : ここは玉座であり、失墜の根源である
[墜落点]
ブラックゲッター :
鎮座する女王とその配下。
[墜落点]
ブラックゲッター :
鉄壁とも呼べる陣形の元に一閃、光が放たれる。
[墜落点]
ブラックゲッター :
───ゲッタービームだ。
[墜落点]
ブラックゲッター :
まずはメカノイドを凪ぎ払うような挙動を描き一撃。
更に二閃目が強襲種に放たれる。
[墜落点] メカノイド : その異界の粒子に、スチール装甲が激しく溶解し機能停止するが
[墜落点] 強襲種 : 護衛達に許された、異形化したプラスチール装甲と、鋭く研がれた爪が
[墜落点] 強襲種 : 融解し、多少の変形を起こしながらも光を受け止める
[墜落点] 裁断種 : 守りに向かぬ兵を守るように、一番強固な護衛達が光の前に立ち
[墜落点] 裁断種 : 分厚い装甲を以て、女王への不遜を切り裂く
[墜落点] 砲撃種 : その隙を見て、アルコテック文明を凌駕した砲撃の支援が行われる
[墜落点] 砲撃種 : 全ては女王への害悪を一切断つために
[墜落点]
ブラックゲッター :
その様子を一瞬だけ見やると、そのまま女王の元へと向かう。
砲撃を巧みにかわし、距離を縮める。
[墜落点]
ブラックゲッター :
"ゲッターレザー"を展開
行く手を遮るものをその豪腕に任せ切り伏せる。
[墜落点] ブラックゲッター : 女王に迫る。
[墜落点] "女王" : シールドベルトの展開が行われ、女王の付近を固める無数の反物質砲撃門が開口する
[墜落点]
ブラックゲッター :
"ゲッタートマホーク"を展開。
砲撃門に向かい二撃。
本体へ向けて一撃、投げる。
[墜落点] "女王" : 煮詰まったエネルギーが彩光として放出される程、女王の中に渦巻く躍動が、そのまま砲閃と共に延びていく
[墜落点] ブラックゲッター : 「……!」
[墜落点] "女王" : トマホークに命中し、砲撃は目標目前起爆
[墜落点] "女王" : 女王すら包み込みそうな爆風が広がる
[墜落点] ブラックゲッター : その隙を逃さない。
[墜落点] "女王" : しかし、爆炎の中から
[墜落点] ブラックゲッター : 機体腹部にエネルギーが充填される。
[墜落点] "女王" : 女王の伸ばす無数の蒼い刃が伸びる
[墜落点] "女王" : ソレは攻撃ではなく、枝を延ばす樹木のように複雑に埋め尽くす
[墜落点]
ブラックゲッター :
"ゲッタービーム"
三閃目が本体へと……
[墜落点] ブラックゲッター : 「…………!?」
[墜落点] "女王" : 異界の粒子の収束した熱閃が確かに女王の装甲を焼くが
[墜落点] "女王" : 女王の中に充填されたエネルギーが放出され、生産プラントに集中
[墜落点] 裁断種 : 新たに"護衛"を生産し、装甲のように女王を覆う
[墜落点]
ブラックゲッター :
包囲網からの脱出を試みる。
しかし容易にはいきそうもない。
[墜落点] "女王" : 女王の腹部に当たる部位が
[墜落点] "女王" : 異音と共に、開口し
[墜落点] "女王" : 意趣返しと言わんばかりに、異界の粒子は無けれども
[墜落点] "女王" : 女王の虹が収束し、開かれた腹部に光が集まる
[墜落点]
ブラックゲッター :
あからさまな殺意を察知。
止めにかかる、が。
[墜落点] "女王" : 目の前の黒鉄の戦士の技を、真似するかの如く
[墜落点]
ブラックゲッター :
新たな護衛に阻まれる。
間に合わな………
[墜落点] "女王" : 彩光を、一気に放出した
[墜落点] ハクメン : その刹那。
[墜落点] ハクメン : 「虚空陣」
[墜落点] ブラックゲッター : 力任せに護衛を切り伏せていったその瞬間。
[墜落点] "女王" : 女王の意思に、ノイズが混じる
[墜落点] ブラックゲッター : 「……!?」
[墜落点] "女王" : 栄華の"邪魔"が増えた
[墜落点] メタナイト : 交差するように。
[墜落点] ハクメン : 二つの剣閃が、黒鉄の戦士を解き放つ。
[墜落点] ハクメン : 「雪風」
[墜落点] メタナイト : 横必殺ワザ。『ドリルラッシュ』
[墜落点]
ブラックゲッター :
その隙を逃さない。
女王の元へ再び迫る。
[墜落点] メタナイト : 「……これは、奇遇だな」
[墜落点] "女王" : 樹木のように張り巡らされた刃を"パージ"
[墜落点]
ブラックゲッター :
ゲッターダブルトマホーク。
両腕に斧を持ち
[墜落点] ブラックゲッター : ──── 一気に斬りかかる。
[墜落点] "女王" : 先程のビームの真似に即座な反撃をするリソースを分散させていた為、止めることは出来ない
[墜落点] ハクメン : 「また会ったか……黒の剣士」
[墜落点] ハクメン : 白銀の長刀を構え、周囲を見回し。
[墜落点] ハクメン : 「どうやら、私がこの『事象』に呼び出された理由」
[墜落点] ハクメン : 「……『悪』はそこにあるか」
[墜落点] メタナイト : 「目当てはあのお嬢さんだったのだが……来てみれば貴君と黒い巨人と鉢合わせだ」
[墜落点] "女王" : 女王は謁見せし三者を一瞥し
[墜落点] "女王" : 加えられた二つの斬撃と
[墜落点] ハクメン : 「惹かれ合う、か。これもまた定めか」
[墜落点] "女王" : たった今揮われる黒鉄の戦士の刃を受けて
[墜落点] "女王" : しかし健在、王権はそこに有り
[墜落点] メタナイト : 「……まずいな」
[墜落点] "女王" : シールドベルトの異層防衛システムを収束させ
[墜落点] "女王" : 眼前に時空断絶の形成を開始する
[墜落点] ハクメン : 「貴公の剣と我が剣、そして黒鉄の斧」
[墜落点] "女王" : "時空"のヒビ割れが、歌のように響きだす
[墜落点] ハクメン : 「可能性は十分。そして、一筋でもそこに勝機があるならば」
[墜落点] ハクメン : 「推して参る」
[墜落点] メタナイト : 「来るッ」
[墜落点]
ブラックゲッター :
「………!」
刃が通らない。
[墜落点] ハクメン : メタナイトとブラックゲッターの前に、割り込むように白い巨躯が立ちはだかり、構えを取る。
[墜落点] ハクメン : そして。
[墜落点] "女王" : 女王はしかして、その征伐の鬨の声を聞いて尚、構えなく
[墜落点] ハクメン : 「時空の断絶か」
[墜落点] ハクメン : 「脅威ではある、しかし」
[墜落点] ハクメン : 「『斬れぬ』わけではない」
[墜落点] ハクメン : 青白い光を纏い、渾身の力を込めて。
[墜落点] メタナイト : 「そうだな」
[墜落点] "女王" : 女王の閉じた瞳が
[墜落点] メタナイト : 「同意見だ」
[墜落点] "女王" : 三剣を、捉える
[墜落点] ハクメン : その刀を、振るう。
[墜落点] ハクメン : 「吠えろ」
[墜落点]
ハクメン :
オ オ カ ミ
「斬魔 ・ 鳴神」
[墜落点] メタナイト : 「思い知れ」
[墜落点] メタナイト : 最後の切り札『ギャラクシアンダークネス』
[墜落点] メタナイト : 暗黒から、一撃が
[墜落点] "女王" : …"斬れた"
[墜落点] "女王" : 異層の収束した、時空の黒点が
[墜落点] "女王" : 確かに真二つに割れて
[墜落点] "女王" : コントロールを失い、そこに束ねられた無数の時空を弾き出す
[墜落点] メタナイト : 「……ッ」
[墜落点] "女王" : 女王の巨体が揺れて、その目前にあまりにも強固な空震が発生した
[墜落点] "女王" : 墜落点を砕き、揺るがし
[墜落点] メタナイト : 「……封じ損ねた」
[墜落点] ハクメン : 「墜ちた女王よ」
[墜落点] "女王" : 地表を融解させていく
[墜落点] "女王" : 空間の歪みの先、白面の戦士を見る
[墜落点] ハクメン : 「貴様は『歪み』だ」
[墜落点] ハクメン : 「この『境界』においては、私もそうなのだろう」
[墜落点] ハクメン : 「だが、しかし」
[墜落点] ハクメン : 「私は省みない」
[墜落点] ハクメン : 「秩序は為される」
[墜落点] "女王" : それは、王も同一であろう
[墜落点] "女王" : 違いがあるとすれば、女王の世界存在しうる"秩序"は
[墜落点] "女王" : 君臨する女王、ただ一つ
[墜落点] "女王" : そんな、極めて原始的な、根源に刻まれたプログラムでしかない
[墜落点] ハクメン : 「黒の剣士、黒鉄の斧」
[墜落点] ハクメン : 「私は征く」
[墜落点] メタナイト : 「そうか」
[墜落点] ハクメン : 「殿は任せる」
[墜落点] メタナイト : 「死ぬなよ」
[墜落点] "女王" : 女王は、それを赦す
[墜落点] メタナイト : 背後に飛び退く
[墜落点] ハクメン : 背部装甲から、また青白い光が立ち上り。
[墜落点] "女王" : 時空の歪みの中、相まみえた戦士に
[墜落点] ハクメン : 「悪など、いくら滅したか知れないさ」
[墜落点] "女王" : 支配を行うために、ありとあらゆる不敬を今
[墜落点] "女王" : "恩赦した"
[墜落点] ハクメン : ハクメンの全身から白炎となって立ち上る、動力源を限界稼働(オーバードライブ)させた証。
[墜落点] ハクメン : 残された限界稼働時間は、実に。
[墜落点]
ブラックゲッター :
黒い巨影が、とっさに二人の前へとその身をおく。
その巨体を持っても、防ぎきれない程の一撃を身に受ける。
[墜落点] ハクメン : 「……五秒か」
[墜落点] ハクメン : 十分だ。
[墜落点] メタナイト : 「……」
[墜落点] "女王" : 女王は、ありもしない腕を伸ばし
[墜落点] "女王" : そこに、その姿に敬意を表すように
[墜落点] "女王" : 再びエネルギーを収束させる
[墜落点] ハクメン : それに。
[墜落点] ハクメン : 白い巨躯が飛び込む。
[墜落点] "女王" : 螺旋、無限の螺旋に飛び込んだ
[墜落点]
ブラックゲッター :
満身創痍。
もはや二人と一機に、目の前の脅威を払う力は残っていない。
[墜落点] ハクメン : 白影は音を置き去りにし、全身から徐々に装甲が剥落する。それでも、さらに、加速、加速、加速。
[墜落点] メタナイト : 「任せたぞ、白面!」
[墜落点] "女王" : 無限の螺旋を収束する、だが
[墜落点] ハクメン : ついにはその白すら逆光から黒に染まり、陰影のみとなる。
[墜落点] ハクメン : だが、その陰影の中で。
[墜落点] ハクメン : 「虚空陣奥義」
[墜落点] ブラックゲッター : これが通じなければ……後は…………
[墜落点] "女王" : ──それは"ハクメン"に追いつかない
[墜落点] ハクメン : 刀を、振るう。
[墜落点] ハクメン : 「悪滅」
[墜落点] "女王" : 無数の斬撃、無数の剣閃
[墜落点] ハクメン : 限界まで加速された剣速は光の速度を超え、過剰収縮された青白い光は真っ赤に染まる。
[墜落点] "女王" : その収束、収縮はいずれこの異境に於いて名の如き虚空に至るのだろう、女王は想う事は無い
[墜落点] "女王" : しかしそこに確かに刻まれる、その虚空故に反、故に"逆らい得る"反逆者、王政を切り裂き得る可能性
[墜落点] "女王" : 女王は、今ここに傷を負い、そして栄華に永遠の疵を残す
[墜落点] ハクメン : 加熱した刀身から漏れる炎が赤い剣閃となって女王の身を刻み続ける。その間にもハクメンの装甲は徐々に剥落し、髪は焼け、その白い身も限界加熱によって徐々に黒く染まっていく。
[墜落点] メタナイト : (……剣自体は通った)
[墜落点] ハクメン : 幾重にも続く斬撃、無限の剣閃。だが、しかし。
[墜落点] "女王" : 反エントロピー、その逆行は王にさえ御しきれぬ世界
[墜落点] ハクメン : ……時間は永遠ではない。
[墜落点] ハクメン : 僅か五秒。
[墜落点] ハクメン : 剣士にとっては永遠の時間。
[墜落点] ハクメン : しかし、それは刹那の鎬を削り合う世界での話。
[墜落点] "女王" : 目前に立つは
[墜落点] ハクメン : 実際に過ぎてみれば。
[墜落点] ハクメン : 五秒は、五秒でしかない。
[墜落点] メタナイト : (通りは、したが)
[墜落点] ハクメン : 「……ここまで、か」
[墜落点] "女王" : 確かに、傷を負った
[墜落点] "女王" : 女王、のみ
[墜落点] "女王" : …
[墜落点] メタナイト : 「足りない、か」
[墜落点] "女王" : 女王は、たったの数刻
[墜落点] "女王" : 無限の螺旋を、暫し止め
[墜落点]
ブラックゲッター :
これで足りぬのなら、もはや勝ち目はない。
目の前の脅威を相手に、逃げ切る事ももはや不可能であろう。
[墜落点] ハクメン : 全身から白煙と、墨のような黒煙を吹き出しながら。
[墜落点] ハクメン : 膝をつく。
[墜落点] "女王" : 目前の、跪く白面の"騎士"に
[墜落点]
ブラックゲッター :
二人と一機に前に待っているのは
"死"あるのみ。
[墜落点] "女王" : 突き立てることなく、その刃を一本伸ばし
[墜落点] ブラックゲッター : ────ならば
[墜落点] "女王" : 一度、その肩を叩き、ただ敬意を表す
[墜落点] "女王" : そして
[墜落点] ブラックゲッター : その刃に向けて、ゲッタートマホークを放つ。
[墜落点] "女王" : 再び王として、破滅の螺旋を再開する
[墜落点] メタナイト : (……賭けるしか)
[墜落点] "女王" : 伸ばしたアレコードは、斧に弾かれて行くが
[墜落点] ブラックゲッター : そして次の瞬間、ブラックゲッターは自分の装甲を自らの力で無理矢理破壊する。
[墜落点] "女王" : 既に"終わった"敬意に意味は無い
[墜落点] "女王" : 収束
[墜落点] ブラックゲッター : 破壊された装甲の奥に見えるのは
[墜落点] "女王" : 収縮
[墜落点] "女王" : 破滅の引き金に手を掛ける
[墜落点] ブラックゲッター : ─────このロボットの心臓部。炉心。
[墜落点] ハクメン : 「……そこが活路か」
[墜落点] ブラックゲッター : 自らの出力を限界まで高める。
[墜落点] "女王" : 最早、女王の選択は一つ
[墜落点] メタナイト : 翼を広げ加速、ハクメンを回収し、そのままブラックゲッターの元へ
[墜落点] ブラックゲッター : ゲッター線の影響が露になり、その身は緑色の光に包まれていく。
[墜落点] "女王" : 目前の緑光の破滅を眺めながらも
[墜落点] "女王" : 同じく、収縮された破壊の光を、解き放つ
[墜落点] ブラックゲッター : そして破壊した自らの装甲の先、炉心に手を伸ばす。
[墜落点] ブラックゲッター : 取り出す。
[墜落点] メタナイト : (可能性の光……賭けるしか)
[墜落点] ハクメン : 「佳いだろう」
[墜落点] ブラックゲッター : 炉心を天に捧げるかのよう、強く掲げる。
[墜落点] "女王" : 女王とて、それは
[墜落点] ハクメン : 「この『境界』、この『事象』での役目がそこにあるのならば」
[墜落点] ブラックゲッター : ─────死なばもろとも
[墜落点] "女王" : 二度と手に入る事無いものだろう
[墜落点] "女王" : それは、異界を統べる魔性、或いは意思の光
[墜落点] "女王" : 嘗て人類を"王"に変えた光
[墜落点] "女王" : ならば、女王は
[墜落点] "女王" : その光を、確かに
[墜落点] "女王" : 受けると決めた
[墜落点]
ブラックゲッター :
女王の光に呼応、あるいは対抗するかのように
その光は強く、爆発するかのように放たれる。
[墜落点] メタナイト : (もし、賭けが当たれば)
[墜落点] "女王" : ゲッター、それは
[墜落点] ブラックゲッター : 圧倒的な粒子濃度を伴う光が、周囲を包み込んでいく。
[墜落点] "女王" : 神と言えるモノなのだろう
[墜落点] "女王" : だが、しかし女王の統治に神は無い
[墜落点] ブラックゲッター : ───その場にある全てを巻き込み、周囲を
[墜落点] "女王" : たとえそれが
[墜落点] "女王" : 目前に掲げられて、この王政に暴威を振るおうとも──────
[墜落点] ブラックゲッター : その光を放つと共に、ゲッターロボの巨体は崩れ去っていく………
[墜落点] "女王" : 女王の白い外装は、崩れる
[墜落点] "女王" : だが
[墜落点] "女王" : 今だその命を示す、虹輪は
[墜落点] "女王" : 二重に
[墜落点] "女王" : …
[墜落点] "女王" : 三重
[墜落点] "女王" : 四重
[墜落点] "女王" : 虹は、幾重に
[墜落点] "女王" : そして
[墜落点] "女王" : 女王は玉座を離れる
[墜落点] "女王" : 今、女王が見たものは、わからない
[墜落点] "女王" : だが
[墜落点] "女王" : その緑と白と闇の先に
[墜落点] "女王" : "見た"のだ、王は確かに
[墜落点] "女王" : そして
[墜落点] "女王" : 星は空へ
[墜落点] "女王" : 高く
[墜落点] "女王" : 高く、高く
[墜落点] "女王" : 遥かなる先、王足り得る
[墜落点] "女王" : その為だけに
[墜落点] "女王" :
[墜落点] "女王" : ─女王種、遠征─
[墜落点] "女王" :
[墜落点] "女王" :